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SNSマーケティングとは?効果や重要性、具体的な手法や実行の流れを解説

SNSマーケティングとは?効果や重要性、具体的な手法や実行の流れを解説

現在ではSNSをマーケティングに取り入れている企業が増えています。そんな中で、
「SNSマーケティングを始めたいけど、どのSNSを選べば良いのか?」
「SNSマーケティングって具体的にどんなことをすれば良いのか?」
という悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。そこで本記事ではSNSマーケティングの手法や実行の流れを解説していきます。

SNSマーケティングとは?具体的な手法を紹介

SNSマーケティングとは、SNSを活用して商品・サービスが売れる仕組みを作ることです。自社の商品・サービスの購入、企業ブランドの向上を目標に、SNSの特性である拡散力の強さを活用して自社や商品の魅力を発信します。SNSマーケティングの具体的な手法は以下の通りです。

・自社のSNSアカウントの運用
・SNS広告の運用
・キャンペーン企画
・インフルエンサーマーケティング
・ソーシャルリスニング

自社のSNSアカウントの運用

自社のSNSアカウントを開設して、最新情報や有益なコンテンツの発信を行います。一方的な情報の発信だけでなく、コメント欄やダイレクトメッセージを利用してユーザーとコミュニケーションを取ることも可能です。

企業とユーザーの接点を増やして、ユーザーとの関係性を構築できることが大きなメリットです。関係性が構築できれば、そこから自社のホームページやECサイトに誘導しやすくなります。

SNS広告の運用

各SNSでは、広告配信サービスを行っています。年齢、性別、職業など、ターゲットを絞って広告を配信できるので、目的とするターゲットを絞って情報を発信することが可能です。

SNS広告は画像や動画を使用できるため、テキストのみのリスティング広告等と比べてもユーザーの印象に残りやすいというメリットもあります。

SNS広告については、こちらで詳しく解説しています。
【2023年】SNS広告とは?運用のポイント、具体的な種類や予算を解説

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンは、SNSを通じて行うユーザー参加型の行動喚起施策です。会員登録やリツイートなどの、簡単な条件で参加申込が可能なキャンペーンを実施し自社の認知促進フォロワー増加を目指します。

キャンペーンを行う際は、SNS広告と組み合わせて運用していくことをおすすめします。この2つを併用していくことで、自社を認知していないユーザーにもキャンペーンの存在が広まりやすくなります。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、多くのフォロワーを抱えて強い影響力を持ったSNSユーザーに自社の商品・サービスの紹介をしてもらう手法です。上手くPR出来ればそのインフルエンサーのフォロワーに広く認知され、「あの人が使っているなら良い商品だろう」というように、その購買意欲を高めることができます。

しかし、案件であることが明確にされてないと、「ステルスマーケティング」とみなされてユーザーから反感を買うおそれがあるため注意が必要でしょう。

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングは、SNSでユーザーの意見を集める手法です。Twitterのアンケート機能を利用したり、実際にユーザーが投稿した自社に対しての意見を分析して商品・サービスの改善や新商品の開発などの参考にします。SNSを活用することで、よりリアルタイムにユーザーの生の声を知ることができます。

 

なぜSNSマーケティングは重要視されているのか

日本におけるSNS利用者数、利用率はともに2013年から2021年に至るまで上がり続けています。また。2021年には既に80.9%もの人がSNSを利用しており、2024年にはさらに約200万人の利用者が増加するという推測がされています。
このようにSNSの普及について考えるとSNSが非常に広大なプラットフォームであり、そこからの集客力、露出の規模感はとても大きいことは容易に想像ができます。

SNSマーケティング1【参考文献】「2022年度SNS利用動向に関する調査」ICT総研

SNSマーケティング活用の効果はどの程度なのか

SNSマーケティングの効果がどれ程かをAMN実施の「SNSのクチコミが購入・来店に与える影響調査(2022年)」をもとに説明していきます。

●調査概要
調査対象期間:2022年5月13日~2022年5月20日
調査元:アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
調査対象者:SNS(Twitter、Facebook、Instagram、LINE、YouTube、TikTok、ブログ、note)利用者
※調査会社モニターよりスクリーニングにより上記SNS利用者を抽出、年代性別均等割り付け
有効回答者数:1,114人
調査方法:WEBアンケート形式

SNSマーケティング2【参考文献】「SNSのクチコミが購入・来店に与える影響調査(2022年)」PRTIMES

webアンケート調査ではほぼ2人に1人がSNSの口コミを参考に、購買を行っていることがわかっています。このことから、今の若い世代は雑誌やテレビ等の媒体よりもSNSを使ったリサーチ、情報収集を行っていることがわかります。

SNSマーケティング3

【参考文献】「SNSのクチコミが購入・来店に与える影響調査(2022年)」PRTIMES

また、口コミを見て、購入を行った人はリピート率も非常に高いことがわかっており、継続的な売上の向上にも繋がります。

SNSマーケティング4

【参考文献】「SNSのクチコミが購入・来店に与える影響調査(2022年)」PRTIMES

さらにいえば、購入を検討する時に最も影響を受けるのはSNSだということまでわかっています。つまり、SNSに情報が載っていない商品やサービスは新規の顧客獲得の機会を大きく失っている可能性が非常に高いことがわかります。また、一方で有効的にSNSを活用していれば、顧客を囲い込むチャンスが大きいです。

SNSマーケティングでよく利用されるSNSとは

SNSマーケティングでよく使われるSNSについて説明していきます

SNSマーケティング5出典:2022年度SNS利用動向に関する調査https://ictr.co.jp/report/20181218.html
まず、前提として、一般的なSNSの利用率についてインプットしておく必要があるでしょう。一番多いのは、80%でLINE、次いでTwitter42.8%、Instagram35.8%、Youtube34%、Facebook31.2%…となっています。やはり、コミュニケーションツールとして幅広い世代で利用されているLINEが最も多いという結果になっています。

SNSマーケティング6出典:SNS利用の実態調査

 

グラフから、Twitter、Instagramが52%で最も多く、次いでFacebook46%、YouTube、LINE43%という結果になっています。利用者数と照らし合わせて見ても、やはり一般にSNS利用率の高い媒体を企業も活用していることがわかります。ただ、特筆すべき点は、最も利用者数の多いLINEをSNSマーケティング活用している企業が利用者率程多くない点です。LINEはコミュニケーションツールとしてのイメージがしみついてしまっているために、広告やPR活動としての効果があまり高くないのかもしれません。

SNSマーケティングとWebマーケティングの違い

WebマーケティングとSNSマーケティングの大きな違いは顧客との距離感です。webマーケティングは顧客との距離感が遠い一方でSNSマーケティングは顧客との距離感が近いです。この距離感の違いは両マーケティングの形態の差から生まれているとも考えられます。Webマーケティングは匿名性の高いWebサイトを通したマーケティングであるという特性上顧客との対話は一切ないですが、SNSマーケティングは顧客とのコミュニケーションを通じてブランドへのエンゲージメントや信頼の獲得を促します。

以下でWebマーケティングの業務内容を説明します。

●ウェブサイトの最適化とSEO対策
Webマーケティングでは、ウェブサイトの最適化や検索エンジン最適化(SEO)を重視します。ウェブサイトのデザインやコンテンツを最適化することで、検索エンジン上での表示順位を向上させ、より多くの潜在的な顧客の集客をします。

●リスティング広告
Webマーケティングでは、リスティング広告を利用して、ターゲットオーディエンスに直接アプローチします。検索エンジンや他のウェブサイト上で広告を表示し、関連するユーザーにアプローチして集客を行います。

SNSマーケティングの流れ

では、実際にSNSマーケティングを始める際の流れを解説します。

ターゲットを明確にする

1番最初にやるべきことは、ターゲットを明確に決めることです。誰に届けたいかということが明確になっていないと、具体的な施策を検討することができません。ターゲットは、自社の商品・サービスの特徴、目標があれば自然と見えてきます。あまりに絞り込みすぎると、SNSマーケティングの効力が十分発揮されない可能性もあるため、明確にはしつつも絞りすぎないことが重要です。

ターゲットに合ったプラットフォームと手法を選定する

ターゲットが明確になったら、それに適したプラットフォームと手法を選定しましょう。
主なプラットフォームと特徴は以下の通りです。

主なSNS 特徴
Twitter ・年齢層が広い(10代〜50代)
・リツイート機能による爆発的な拡散力
Instagram ・若年層に人気
・拡散力はあまり無い
・ストーリーやライブ配信が可能
Facebook ・中年層が主に利用(30代〜50代)
・実名登録制
・特定のコミュニティで交流できるグループ機能
LINE ・年齢層が広い(10代〜60代)
・公式アカウントで、ユーザーと「友達」として繋がることが可能
YouTube ・世界一の動画配信プラットフォーム
・幅広いユーザー層、配信者層
・チャンネル登録者を多数抱える配信者は圧倒的な拡散力を持つ
TikTok ・Instagramと同様に若年層に人気
・ダンスや歌などの流行が拡散しやすい

 

KPIを設定して施策を実行する

プラットフォームと手法を決めたら、目標達成のためのKPI(重要業績評価指標)を設定して、施策を実行します。具体的なKPIの例としては以下のようなものがあります。
・月間でフォロワーを500人増やす
・月間でsns経由での商品の購入数を100個突破する

結果を分析し、次回の施策につなげる

月ごと、あるいは週ごとに、行ったsnsマーケティングの施策の結果を振り返って分析します。設定したKPIが達成できているかを確認し、成功でも失敗でもその要因が何かをデータから明らかにすることが重要です。そして今後どのような施策を行うべきかを検討していきましょう。

SNSマーケティング活用のチップス

SNSマーケティングを活用するにあたって効果を伸ばすためのチップスをいくつか紹介します。

目標を設定する

SNSマーケティングを開始する前に、明確な目標を設定しましょう。例えば、ブランド認知の向上、製品の販売促進、顧客とのエンゲージメントの増加などがあげられます。目標に応じて、戦略やアクションプランを策定する必要があるため、目標の明確化は重要です。

ターゲットオーディエンスを理解する

SNS上で効果的なマーケティングを行うには、ターゲットオーディエンスの特性やニーズを理解することが重要です。デモグラフィック情報や興味関心の分析、顧客のフィードバックなどを活用して、ターゲットオーディエンスのプロファイルを作成しましょう。

高品質なコンテンツを提供する

SNS上では、魅力的で価値のあるコンテンツを提供することが重要になります。情報共有するだけでなく、ユーザーのエンゲージメントを高めるためのコンテンツやストーリーテリングを考案しましょう。写真や動画などのビジュアルコンテンツの活用もユーザーのイメージの向上に効果的です。

コミュニケーションを重視する

SNSマーケティングでは、顧客とのコミュニケーションを重視する必要があります。コメントへの返信や顧客からのメッセージへの迅速な対応、顧客から受けたフィードバックへの関与など、積極的に対話を行います。コミュニティを築くために、ユーザーの声に耳を傾けることも大切です。

インフルエンサーマーケティングを検討する

影響力のあるインフルエンサーとの提携は、SNSマーケティングで効果的な手法です。インフルエンサーが持つフォロワーに向けて製品やサービスを紹介してもらい、ブランドの認知度や信頼性を高めることができます。

広告を活用する

SNSは広告機能を提供しており、ターゲットオーディエンスに効果的にアプローチすることができます。広告キャンペーンを設計し、広告のセグメンテーションやターゲティングオプションを活用して、広告効果を最大化しましょう。

コンテストやキャンペーンを実施する

ユーザーエンゲージメントを促進するために、SNS上でコンテストやキャンペーンを実施することがあります。プレゼント企画やクーポン配布、ユーザー生成コンテンツの募集など、参加者にインセンティブを与えて、顧客との関わりを深めることができます。

長期的な関係を構築する

SNSマーケティングは1回きりのプロモーションだけでなく、長期的な関係の構築にも注力することが重要です。顧客との信頼関係を築き、継続的なアフターフォローと付加価値を提供することで、顧客ロイヤルティを高めていきます。

継続的なモニタリングと追跡

SNSマーケティングの成果を把握するために、定期的なモニタリングと追跡を行いましょう。投稿のパフォーマンス、顧客のリアクション、競合他社の動向などを把握し、SNSマーケティング戦略を必要に応じて調整する必要があります。

SNS運用代行はwithworkへ

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withworkでは、SNS運用代行サービス、「flackS」を提供しております。プライム市場上場のクロス・マーケティンググループの一員だからこそできる、マーケティング業務のプロ集団が、貴社のSNS運用をリードさせて頂きます。

運用目的に応じて採用方針を決定

SNS運用の目的を明確にした上で、運用方針や投稿内容の方向性を決定します。
・SNS運用の目的に沿ったkpiの設定
・ターゲット、ペルソナの設定

方針に沿った運用代行

運用方針に沿った投稿記事の作成から投稿、ユーザー対応などの日々の運用業務を代行します。

レポートをもとに内容を改善

月次レポートをもとに次回の投稿内容の改善を行います。
・月次オンラインMTGの実施
・アカウント活性化施策

まとめ

SNSマーケティングと一口に言っても、SNSのプラットフォーム、マーケティングの手法は複数存在します。自社の特徴や目標に合わせたものを選定し、KPIを定めてその目標達成に向けて施策を実行していくことが大切です。

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株式会社ウィズワーク / 代表取締役社長
杉村 昌宏
監修者写真
1971年生まれ。 京都大学理学部を卒業後、大手総合商社に入社。衛星放送ビジネスなどの事業開発を手がける。2000年にリクルートへ入社。ネット事業などの企画、システム開発を担当。 2007年にクロス・マーケティングへ入社。2012年同社取締役就任(現任)。2014年クロス・マーケティンググループ取締役就任(現任)。 2019年にクロス・マーケティンググループの新規事業としてウィズワークを設立し代表取締役社長に就任。 クライアント企業におけるマーケティング領域での活動に、競合他社にはない「 コミュニケーション力と、確動性を備えた、高度ディレクター人材」「 マーケティングフレームと定量分析に基づいた、的確な運用提案力」を強みとしたデジタルアウトソーシング事業を展開している。