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EC-CUBEの運用方法とは?利点や費用相場、おすすめの代行会社を紹介

EC-CUBEの運用方法とは?利点や費用相場、おすすめの代行会社を紹介

ECサイトを運用する際に便利なEC-CUBEですが、詳しいことはわからないという方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、EC-CUBEを利用する利点や費用、運用方法についてご説明します。

EC-CUBEとは?

EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが提供する、日本No.1のECオープンソースプラットフォームです。ECオープンソースプラットフォームとは、外部に公開されているECサイト構築のためのソフトウェアやシステムのことです。

ダウンロード数は180万を突破し、推定稼働店舗数は3万5,000を超えています(2023年4月現在)。

EC-CUBE公式サイト

EC-CUBEを利用してサイトを運用する利点

まず、ECサイトを運用する際にEC-CUBEを利用するメリットは以下の5点です。

・ECサイト運営は必要な機能が備わっている
・コストを抑えることができる
・自由にカスタマイズできる
・信頼性が高い
・コミュニティが充実している

それぞれ詳しく説明します。

ECサイト運営に必要な機能が備わっている

ECサイトを構築・運営するのに必要な、デザイン管理や会員機能、商品管理、売上集計などの基本機能が標準で備わっています。

コストを抑えることができる

ECサイト構築・運用の際にコストを抑えることが可能です。
オープンソースであるため、標準機能は無料でインストールでき、初期費用を抑えることができます。

自由にカスタマイズできる

有料にはなりますが、デザインのテンプレートが豊富に用意されており、自社や商品のイメージに合ったサイトにすることができます。また、十分な拡張機能(プラグイン)も公開されているので、簡単に自由なカスタマイズを行えます(一部有料)。

信頼性が高い

オープンソースのプラットフォームは海外で作られているものが多いです。一方で、EC-CUBEの場合は日本製サービスであり、多くの導入実績があるため、信頼性が高いと言えます。
また、海外のサービスでは導入や問い合わせの際に英語が必要となったり、不自然な日本語が出たりすることがあります。しかし、EC-CUBEではそのようなことが起こらないので安心して利用できるでしょう。

コミュニティが充実している

EC-CUBEには、開発コミュニティというものがあります。意見や要望を発信したり、ユーザー同士で交流したりすることができます。
交流では、EC-CUBEを利用しているときに起きた問題やわからないことを質問として投稿することが可能です。そのため、ECサイトを運用する際に起こる課題を解決しやすくなるでしょう。

■ECサイト運営の全体について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
ECサイト運営とは?業務、仕事内容や必要なスキル、おすすめの資格を解説

EC-CUBEによるECサイト運用の費用は?

オープンソースのEC-CUBEをインストールすることは無料でできます。しかし、EC-CUBEをインストールするためのサーバーが必要です。
また、標準のデザイン・機能では差別化が図るこができません。ECサイトを運営する人が増加しており競争が激しくなっている近年、自社の顧客を増やすためには差別化が必要となります。そのため、下記のような費用がかかるのです。

サーバーの設置

EC-CUBEをインストールするサーバを用意しましょう。小規模で展開する予定であれば、レンタルサーバーを利用するのも良いです。EC-CUBEのオフィシャルパートナーのレンタルサーバを使うとエラーが起こらないのでおすすめです。年間12万円ほどで使うことができます。
【参考】「EC-CUBEが使えるレンタルサーバ」株式会社イーシーキューブ

自社のサーバーを設置する場合はより高額な費用が必要となります。

制作会社への依頼

EC-CUBEを利用したECサイトをカスタマイズをするためには知識や技術力が必須です。自身でカスタマイズできるのであれば必要ありませんが、できない場合は制作会社へ依頼することになります。

費用は代行会社によって異なりますが、相場を紹介します。

初期費用 月額
小規模 ~30万円 ~1万円
中規模 50万円前後 2万円前後
大規模 ~100万円 2万円~

プラグインの購入

プラグインでは、デザインテンプレートや販売促進、集客、顧客管理などの機能を追加することが可能です。EC-CUBEのプラグインには無料のものと有料のものがあります。

デザインに関しては、約80のテンプレートが展開されていますが、5万〜20万円で販売という形になっています。
その他のプラグインにおいては、無料のものもあります。
しかし、高度な機能がついているプラグインは有料となるので、便利に使えるECサイトを目指す際は有料のものを購入しなければなりません。

EC-CUBEの運用方法

EC-CUBEの運用をする際に管理する必要がある6つの項目を、詳しく解説します。

①商品管理

ここでは、商品登録や規格管理、カテゴリ管理、タグ管理などを行います。

○商品登録
EC-CUBEに初めて商品を登録する際は、「商品登録」のページから登録します。商品名や画像、価格などの商品情報を入力しましょう。

○カテゴリ管理
登録する商品をカテゴリに登録したり、カテゴリの追加と編集を行ったりします。

○規格管理
登録済みの商品に色やサイズといった規格を設定します。

○タグ管理
各商品にタグを付ける作業です。「限定品」「おすすめ商品」「新商品」というタグがデフォルトで設定されており、その他の任意のタグを作ることもできます。

○商品情報の編集
商品一覧ページから、登録済み商品の情報を編集することができます。

②受注管理

注文が入ると、EC-CUBEの受注一覧ページに注文情報が保存されていくので、それを基にお客様へご案内をしたり、商品の配送準備をしたりします。
保存される情報としては、注文者名やメールアドレス、注文日、支払い方法、お届け日、購入商品などがあります。

③会員管理

サイトを会員制にすることができるので、ここでは会員の検索をすることが可能です。
そのため、マーケティング活動に活用するのも良いでしょう。

【関連記事】ECマーケティングとは?基礎知識や業務内容を説明します。

④コンテンツ管理

新商品入荷やキャンペーンといったお知らせを登録する「新着情報管理」や、サイト内のページ内のブロックのレイアウトを編集する「レイアウト管理」、製品マニュアルのファイルなどを管理する「ファイル管理」などの機能があります。

⑤設定

ここでは、店舗設定とシステム設定を行います。

○店舗設定
店舗情報・送料・会員・商品・税率・ポイントの設定をする「基本設定」や、「支払い方法設定」、「配送方法設定」、お客様宛てメールのテンプレートを設定する「メール設定」などがあります。

○システム設定
ECサイトの運営を行うメンバーの追加や編集をする「メンバー管理」やメンバーごとに付与する権限を設定する「権限管理」、EC-CUBEの管理ページへのアクセスを制限することができる「セキュリティ管理」などがあります。

⑥オーナーズストア

プラグインやテンプレートを探し、購入することが可能です。
それらをインストールするためには、認証キーの登録が必要となります。オーナーズストアの認証キー設定のページで新規発行(既にお持ちの場合は入力)し、登録しましょう。

EC-CUBEを利用したECサイトの運営代行を依頼する際におすすめの企業

EC-CUBEではサポート登録制度があり、EC運営代行をしている会社の実績を見ることができます。その中から厳選しておすすめの企業を紹介します。

株式会社YTC・PLUS

株式会社YTC・PLUS
株式会社YTC・PLUSは「広告・SEOスペシャリスト」による集客から、「業務SE」による倉庫管理(WMS)や基幹システム(ERP)連携まで、ECサイトの周辺も提供できるのが強みです。

【受注金額の目安】
50万円 〜  既存ECサイトの保守も承っています。

株式会社アールイーデザイン

株式会社アールイーデザイン
株式会社アールイーデザインは「いただいた問題の本質を捉え、見た目の美しさだけでなく、プライオリティをつけて情報を正しくデザインし表現することで、伝えたいことが、伝えたい人にちゃんと伝わるための「答え」を導き出すためにデザインすること。」をモットーにしている会社です。実績としても、賞を獲得しているほか、メディアにも掲載されています。
【受注金額の目安】
問い合わせにて
参考)保守契約 11,000円/月(税込)
■データのバックアップや電話、メールでのサポートなど

株式会社エム・エー・ディー

株式会社エム・エー・ディー
株式会社エム・エー・ディーは10年間のEC-CUBE導入実績があり、企画・提案から導入後の運用サポートまで行うシステム開発会社です。EC-CUBE B2Bを用いた業務効率化、コストカット(基幹システム、会計システム、在庫システム、Googleなどの公開APIなど)を得意としています。
【受注金額の目安】
1000万円 〜  15000万円

ボクブロック株式会社

ボクブロック株式会社
ボクブロック株式会社は、ECサイトの構築は勿論のこと、その後の保守や集客支援・企画・コンサルティングなど、幅広く、長期的にサポートしています。500サイト以上の実績があり、BtoC向けだけでなくBtoB、CtoC、越境ECなど様々なジャンルのECサイト構築に対応可能です。
【受注金額の目安】
100万円〜  ※相談内容により柔軟に対応

まとめ

今回は、EC-CUBEを利用したECサイトの運用について紹介しました。特に少人数の場合、ECサイトを運営することは大変です。高度な知識や技術がなくてもECサイトの運営ができるEC-CUBEを活用してみてはいかがでしょうか。

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株式会社ウィズワーク / 代表取締役社長
杉村 昌宏
監修者写真
1971年生まれ。 京都大学理学部を卒業後、大手総合商社に入社。衛星放送ビジネスなどの事業開発を手がける。2000年にリクルートへ入社。ネット事業などの企画、システム開発を担当。 2007年にクロス・マーケティングへ入社。2012年同社取締役就任(現任)。2014年クロス・マーケティンググループ取締役就任(現任)。 2019年にクロス・マーケティンググループの新規事業としてウィズワークを設立し代表取締役社長に就任。 クライアント企業におけるマーケティング領域での活動に、競合他社にはない「 コミュニケーション力と、確動性を備えた、高度ディレクター人材」「 マーケティングフレームと定量分析に基づいた、的確な運用提案力」を強みとしたデジタルアウトソーシング事業を展開している。