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ECカートシステムおすすめサービス9選!メリットや比較方法を徹底解説

ECカートシステム おすすめ企業9選! メリットや比較方法を徹底解説

ECカートとは、ECサイトに訪問したユーザーが買い物をする際に利用するソフトウェアのことです。

ECカートを使うことで、ECサイトを手軽に構築することができます。
専門的な知識やスキルを補ってサイトを開設することができるのがECカートの特徴です。

<ECカートシステムおすすめサービス9選>

■おすすめASPカート5選
BASE
Shopify
STORES
makeshop
カラーミーショップ
■おすすめECパッケージ4選
ecbeing
ecforce
EC-ORANGE
EC-CUBE

この記事では、ニーズに合わせたECカートを選べるよう、ECカートの種類やメリットなどを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

ECカートとは?

ECカートとは、ショッピングカート機能を提供するシステムで、その多くはホームページ作成機能を兼ね備えており、ECサイトの構築に利用することができます。ECカートによっては、それらの機能の他にも、メルマガ機能やマーケティングのサポートシステムを備えているものが多く、ECサイトについて初心者であっても比較的簡単にサイトを作ることができます。

ECカートは大きく分けて以下の3種類です。
・ショッピングカートASP
・CMS(ECパッケージ)
・オープンソース

【関連記事】【初心者】ECサイトの作り方・構築方法とは?費用や手順、選び方を解説!

ASPカートとは?

ASP(Application Service Provider)とは、クラウド上にすでに用意されているソフトウェアを利用することができるシステムのことです。ショッピングカート機能を提供するものがショッピングカートASP、ASPカートなどと呼ばれています。袖に開発されているショッピングカート機能をネット上でレンタルするような使用イメージです。

CMS(ECパッケージ)とは?

CMS(Contents Management System)はウェブサイトに載せるコンテンツの投稿・管理を行うツール全般を指しますが、中でもECサイト構築に特化したCMSをECパッケージと呼びます。

CMSを利用する場合は、サーバーに直接カート機能のついたソフトウェアをダウンロードする形になります。ECサイトの基本機能として商品や在庫の管理が行えるほか、サイト作成の機能もパッケージとして提供されます。

オープンソースとは?

オープンソースとは、外部に公開されているソースコードを用いてECサイトを構築する方法です。

ECカートであるASPカートのメリット

ではASPカートには実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。

導入が簡単

ASPカートを利用する際は、ソフトウェアをインストールするわけではなく、インストールに必要なサーバーなどを準備する必要がありません。

そのため、ASPカートを契約すればすぐに、ECサイトの開設に取り掛かることができます。
また、昨日のアップデートは自動で行われ、保守運用も提供企業が行ってくれます。

たくさんの機能が搭載されている

多くのASPカートには、ショッピングカートの機能に加え、ECサイトの構築・運用の基本機能が備わっています。

また、ASPカートによっては、SEO対策やSNSとの連携を行ってくれるマーケティング機能、広告管理機能、ECサイトの売り上げ分析機能など、さらに種類に富んだ機能を搭載しています。

比較的低コストで利用できる

自社でECサイトを構築する際、全てを一から構築するフルスクラッチや、ソフトウェアをダウンロードして利用するCMS(ECパッケージ)などの方法もあります。

それらと比べると、ASPカートは初期費用や月額利用料、手数料などが安くなっていて、手軽に始めやすいのが特徴です。

ECカートであるASPカートのデメリット

反対に、ASPカートには以下のデメリットも存在します。

カスタマイズの自由度が低い

上でも触れたフルスクラッチやCMSなどのやり方と比べると、サイトのデザインや機能におけるカスタマイズの幅が狭くなってしまいます。
保守管理を提供企業が行ってくれる分、機能に関する自由度は低いです。

ECカートであるECパッケージのメリット

ECパッケージのメリットは以下の2点です。

カスタマイズの幅が広い

ASPカートなど、他のECサイト構築システムと比較すると、多くのECパッケージでは豊富なカスタマイズが可能となっています。ニーズに特化した機能を簡単にサイトに加えることができます。

高いセキュリティ

ECサイトでは顧客の氏名・住所やクレジットカード情報など、多くの個人情報を扱うため、高いセキュリティが求められます。

その点ECパッケージは、パッケージの制作会社が内密に作った独自のシステムを持つため、外部からのウイルスなどによる攻撃に強いです。

ECカートであるECパッケージのデメリット

ECパッケージにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

導入コストが高い

ECパッケージは、初期費用が数百万円、月額料金も数万円〜数十万円以上かかるものが多く、決して安価ではありません。ある程度以上の売り上げが見込める大規模なサイトや、資金力に余裕のある企業でなければ、導入して利益を上げることは難しいでしょう。

導入の手軽さに欠ける

ECパッケージを利用する際には、ソフトウェアをサーバーにダウンロードするため、その準備が必要になります。

また、一度ダウンロードしてしまうと、システムの最新性を維持するために定期的なメンテナンスやアップデート・アップグレードの必要が出てくるため、少し手間がかかります。

ECカートであるオープンソースのメリット

オープンソースを使う際には、以下のようなメリットがあります。

導入費用が低い

多くの場合、オープンソースのプログラムは誰でも無料でインストールができます。また、あらかじめ用意されているテンプレートやプラグインなどを組み合わせて使うのであれば、初期費用がほぼかからず手軽にECサイト開設に取り掛かれます。

カスタマイズの自由度が高い

無料でインストールすることができる上、オープンソースでは有志のユーザーが必要に応じてそのソフトウェアを改良・変更することができます。そのため、サイトのニーズに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。

ECカートであるオープンソースのデメリット

反対に以下のようなデメリットがあります。

WEB制作のスキルが必要

オープンサイトを用いて、オリジナリティのあるサイトを作るためには、デザイン面や機能面でカスタマイズが必要になります。

それに加え、メンテナンスを定期的に行う際にも専門知識が必要となるので、JavaやPHPなどのWEB制作における専門知識を持つ人材の確保が必要となります。

セキュリティ面の低さ

一般に公開されているプログラムを使用するため、当然他の方法と比べてセキュリティ面で劣ります。定期メンテナンス時にセキュリティ対策も行えるよう、知識を持った人材の確保、または専門の企業への外部委託が必要になるでしょう。

ECカートの選び方

ここまで、ECカートの種類を説明してきました。それでは実際に、どのようなポイントに着目してECカートを選べばいいのでしょうか?

ECサイトにかけられるコスト感

前章で説明したように、ECカートには、初期費用が無料のものから数百万円かかるものまで料金に大きな幅があります。初期費用と月額料金だけではなく、注文のたびにかかる手数料や、プランごとの料金、機能の変化、決済方法に基づく手数料の変化など料金設定をよく確認しましょう。

ECサイトの構築と運営にどこまでコストをかけられるのか慎重に検討することが必要です。

ブランディングの方向性

ECサイトのコンセプト、商材のターゲットのニーズを踏まえた上で、ECカートを選ぶ必要があります。例えば、自社のブランドのイメージを浸透させたい、アパレルブランドでその高いセンスを意識したい、という時には、サイトデザインのカスタマイズが豊富に行えるECカートを選ぶのが良いでしょう。

反対に、幅広い年齢層、性別の方に利用してもらいたい時には、全ての人に使いやすさを感じてもらえるようなサイトの機能性が重視されることになります。

社内の知識・スキルレベル

社内にWEB制作やマーケティング、セキュリティについて詳しい人材がいるかどうかも、ECカートを選ぶ上で大事な基準です。

人材がいる場合は、オープンソースでの自社によるセキュリティ管理やECパッケージでの高度なカスタマイズに対応し強みを活かせますが、人材が足りていない場合は、比較的初心者でも使いやすいASPカートの利用を検討するなど、選択肢が変わってきます。

集客サポートの有無

自社でECサイトを構築する際には、ゼロから集客を行う必要があります。そのため、ECカートに集客に役立つ売上分析の機能や、他SNSとの連携・SEO対策などの広告施策の機能が備わっていると集客に役に立ちます。

集客サポートがあることは必須条件ではありませんが、自社の集客力と相談してよく検討しましょう。

カートシステムの安定性

ECカートを提供する企業は競争が激しく、そのサービスも多様化しています。もし仮に、自社が利用していたECカートのサービスが終了してしまうと、他のカートに移転することとなり、その際に多大な費用がかかってしまいます。

そのECカートが長期的に見て安定しているかどうか、は非常に重要な判断基準となります。ECカート提供企業の規模や実績、さらにはそれを導入している企業の規模や数をよく確認しましょう。

【関連記事】自社ECは初心者には難しいのか?基礎知識やメリット、運営のポイントを紹介します。

おすすめASPカート5選

手軽にECサイトを構築したい時、ECサイトについてあまり詳しくない時にはASPカートの利用がおすすめです!以下、厳選した3つのサービスをご紹介します。

BASE

初期費用:0円
料金プラン:スタンダードプラン 月0円、サービス利用料3%、決済手数料3.6%~
グロースプラン 月5980円、決済手数料2.9%~

ショップ開設数180万件を誇るASPカートシステムです。BASEは初期費用、月額無料で始めることができます。商品が売れるまでは料金がかからず、ショップが成長したのちに高額のプランにいつでも変更できるので、コスト面におけるリスクが少ないです。

豊富な無料デザインテーマやパーツが用意されていて、カスタマイズの自由度が高いです。ショップや商品のルールについての機能や、SEO設定やSNSでの広告広告の管理など、多くの機能が無料で利用できます。

shopify

初期費用:0円
料金プラン:ベーシック 月$33(米ドル)クレジットカード手数料オンラインで3.4%
スタンダード 月$92  クレジットカード手数料オンラインで3.3%
プレミアム 月$399  クレジットカード手数料オンラインで3.25%

Shopify は海外のASPカートでネットショップと並行してSNSやモールと連携販売が可能です。

カスタマイズ可能なテンプレートが70種類以上利用できる他、マーケティングや決済から安全な取引・配送まで全てこのカートを用いて対応でき、初心者から大企業まで幅広う商品・規模のショップに利用されています。

【関連記事】shopify制作代行会社おすすめ12選!費用相場や選定のポイントを詳しく解説

STORES

 

初期費用:0円
料金プラン:月額料金 フリープラン 0円
スタンダードプラン 2,980円
決済手数料 フリープラン 5%
スタンダードプラン 3.6%
振込手数料 一度につき~275円

「はじめての人もいますぐ、かんたんに」をキャッチコピーに、ECサイト初心者でも手軽に始められることに特化したASPカートです。

特に、小規模のサイトに多く利用されています。パソコンでもスマートフォンでも無料で手軽にネットショップをデザインでき、SNSとの連携や予約販売、顧客管理などの機能が基本機能として備わっています。新規相談サポート窓口も設定されており、安心したサポートが得られます。

makeshop

初期費用:11,000円
料金プラン:1ヶ月契約 月12,100円、売上手数料0円
(契約期間が伸びるほど月額費用割引あり)

Makeshopの特徴は売上手数料が0円のところです。安定した高い売り上げが見込める場合、お得なプランになっています。

個別カスタマイズからフルオーダーメイドまで、それぞれの要望に応じてECを構築できます。カートASPでありながらフルスクラッチのように構築ができる点が魅力です。テレビ東京や、AbemaTV、GODIVAなど、知名度の高い大企業も多く利用しています。

カラーミーショップ

初期費用:レギュラー 3,300円
ラージ 3,300円
プレミアム 22,000円
料金プラン:レギュラー 月4,950円、クレジットカード手数料4%~
ラージ 9,595円、クレジットカード手数料4%~
プレミアム 39,600円、クレジットカード手数料3.15%~
販売手数料一律0円

カラーミーショップでは、費用が比較的安価でありながら、自由度の高いカスタマイズや売り上げ分析、SEO対策などまで様々な機能を利用することができます。

ショップが成長しても低コストのままサービスを利用できるほか、メール・電話サポートやショップ診断などのサポートにより豊富な運営ノウハウを利用できます。

おすすめECパッケージ4選

ECサイトでの売上がすでに見込め、自社独自のカスタマイズ、高度なセキュリティを求める時には、ECパッケージがピッタリです。ECパッケージのおすすめサービス4選をご紹介します。

ecbeing

ecbeing初期費用:ミドルプラン 500万円〜
エンタープライズプラン お見積り
月額費用:ミドルプラン 20万円〜
エンタープライズプラン 40万円〜

ecbeingは20年間の1500サイト以上の構築件数を持ち、特に中堅・大手企業のECサイトを提供しており、ECサイト業界実績は14年連続で一位を誇ります。サイト開発体制500名以上、運用支援部隊200名以上という体制の中、20年の実績から培ったノウハウで集客からリピーターを増やすまでECサイト運用をサポートしています。

導入企業には、株式会社ビームス、株式会社コーセー、東日本旅客鉄道株式会社など、多くの大手企業が並びます。

ecforce

初期費用・料金プラン:要見積もり

ecforceはECサイト作成から受注や顧客の管理まで全てが行えるECパッケージです。特に、マーケティングを効果的に行える機能が多く搭載されており、新規顧客の獲得からリピーターを増やすところまで分析がしやすくなっています。

EC-ORANGE

株式会社エスキュービズム(EC-Orange)

初期費用・料金プラン:要問い合わせ

タブレットPOSレジシステムやオムニチャネル(複数の販路を統合すること)導入などのノウハウがあり、小売業界に人気のECパッケージです。

特に、EC-ORANGEはパッケージのソースコードを全て開示しているため、利用企業はそれを自由にカスタマイズし、内製化をすることも可能になります。さまざまな外部サービスとの連携も可能で、集客力も見込めます。

EC-CUBE

初期費用:ダウンロード版 無料
月額料金:ダウンロード版 無料
クラウド版 Lite プラン 月6,800円〜
Standardプラン 月49,800〜84,800円

EC-CUBEはダウンロード版とクラウド版の2種類から選ぶことのできるECオープンソースです。会員機能、お気に入り機能、キーワード検索、といった消費者の使いやすさを実現する充実した基本機能に加え、プラグインによって、売り上げ集計やメルマガ配信、ランキング機能などを追加することができます。

サイトデザインのカスタマイズの幅がとても広いのが特徴です。機能の充実度に加え、手軽さも兼ね備えているのが特徴です。

【関連記事】EC-CUBEの運用方法とは?利点や費用相場、おすすめの代行会社を紹介

まとめ

この記事では、ECカートの種類から選び方、おすすめ企業まで幅広くご紹介しました。

どのようなECサイトを作りたいのか、コンセプトやコスト感を検討した上で、そのニーズに合ったECカートを選びましょう!

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株式会社ウィズワーク / 代表取締役社長
杉村 昌宏
監修者写真
1971年生まれ。 京都大学理学部を卒業後、大手総合商社に入社。衛星放送ビジネスなどの事業開発を手がける。2000年にリクルートへ入社。ネット事業などの企画、システム開発を担当。 2007年にクロス・マーケティングへ入社。2012年同社取締役就任(現任)。2014年クロス・マーケティンググループ取締役就任(現任)。 2019年にクロス・マーケティンググループの新規事業としてウィズワークを設立し代表取締役社長に就任。 クライアント企業におけるマーケティング領域での活動に、競合他社にはない「 コミュニケーション力と、確動性を備えた、高度ディレクター人材」「 マーケティングフレームと定量分析に基づいた、的確な運用提案力」を強みとしたデジタルアウトソーシング事業を展開している。