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ECサイトとLP(ランディングページ)の違いとは?それぞれの特徴やメリットを紹介

ECサイトとLP(ランディングページ)の違いとは?それぞれの特徴やメリットを紹介

インターネットを通じて、自社の商品やサービスの販売を考えている方なら、ECサイトやLPという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ECサイトとLPは、オンライン上で販売を行うための重要な要素です。しかし、実際にECサイトとLPの違いや具体的な活用方法がよくわからない方もいるかもしれません。

そこで、本記事では、ECサイトとLPの詳細を解説しながら、メリット・デメリットや活用の方法を解説します。

ECサイトとは

そもそも、ECサイトとは何かを説明していきます。

ECサイトについて

ECサイトとは、E-Commerceの略称で、自社の商品やサービスの販売を目的としているサイトを指します。

パソコンやスマートフォンの普及により、商品の購入者が増えたことから、従来は店舗で販売を行っていた企業も、ECサイトでの販売を取り扱うようになりました。

最初は楽天市場やYahoo!ショッピングなどのショッピングモールサイトに出店することが主流でした。これらのモールサイトでは、複数の企業が集まり、それぞれが自社の商品を販売することができます。

現在では個人でも短期間でECサイトを構築することができるサービスが登場し、構築手法も多様化しています。例えば、WordPressやShopifyなどのプラットフォームを利用すれば、専門知識がなくても独自のECサイトを作成できます

ECサイトの制作代行について詳しくは、下記記事をご参考ください。
【構築方法別】おすすめECサイト制作代行会社28選!手順・費用も解説

ECサイトは二種類

ECサイトには「モール型」と「自社サイト型」の二種類あります。

・モール型
モール型では、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのように多くの企業が加入しているショッピングサイトを指します。出展者はモールが提供しているシステムを利用して、決済システムや店舗管理システムなどを任せることができます。

ECモールについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【徹底比較】ECモールとは?運営企業の特徴・メリット解説!

・自社サイト型
自社サイト型では、企業が独自でサーバを借りてECサイトを作成したサイトです。一からサイトを立ち上げたり、構築ツールを利用するなどその方法は様々です。独自のプラットフォームを運営できる反面、システムの構築を自分で行う必要があります。

ECサイトとLP(ランディングページ)を比較

ここまでで、ECサイトがオンラインで商品やサービスの販売ができることがわかったと思います。次はLPについて、そしてECサイトとの違いを説明します。

LPとは

LPとはランディングページ(Landing Page)の略称で、広告や検索によって最初にアクセスされるページを指します。

LPには「広義のランディングページ」と「狭義のランディングページ」の二種類があります。

・広義のランディングページ
広義のランディングページは前述の通り、最初にアクセスされるページのことです。

広告や検索結果から直接アクセスされる場合や、特定のキャンペーンに関連したページなどが広義のランディングページです。

・狭義のランディングページ
一方で、狭義のランディングページとは、サイトの訪問者を誘導することを目的とした縦長のページです。一般的なLPとは、狭義のランディングページのことを指します。

ECサイトとLPの違いとは

ECサイトとLPの違いとはその目的にあります。

ECサイトを利用する目的は、多くの商品やサービスの販売です。ECサイトでは複数ページから構成され、商品やサービスのジャンル選びから購入までをサイト内で完結でき、店舗のような役割と言えるでしょう。

LPを利用する目的は、特定の一つの商品を購入する目的があります。一つのページに一つの商品やサービス情報を適切に記すことで、購入へと繋ぎます。

ECサイトのメリット・デメリット

ここで、ECサイトのメリット・デメリットを紹介します。

ECサイトのメリット

ECサイトのメリットは、自社のECサイトを所有していてもAmazonや楽天市場などの大規模サイトにも店舗を持つことができる点にあります。これによって、企業は自社のブランドや商品を独自に展開する一方で、大手のオンラインマーケットプレイスの顧客層や集客力を活用することができるのです。

またECサイトは24時間365日営業することができ、場所や時間に制約を受けずに商品やサービスを提供できるため、人件費や光熱費、テナント費などの経費を大幅に削減することができます。

運用の費用が実店舗を持つより抑えられ、売上向上に繋がるでしょう。ユーザーは自宅や外出先からインターネットを通じて商品を閲覧し、購入することができるため、利便性も高いはずでしょう。

ECサイトのデメリット

ECサイトのデメリットは、実店舗と違って実際に手にとって商品を見てもらえないため、魅力が伝わりづらい点があります。ユーザーは画面上で商品の写真や説明を見ることになるため、実物の質感や色味、サイズ感などを直接確認することができません。

これにより、商品の特徴や魅力が伝わりづらくなる可能性があります。そのため、ECサイトでは商品の情報をできるだけ詳細に提供し、写真や動画を活用して商品の特徴を伝える工夫が必要でしょう。

また、ECサイトのメリットは競合企業にとっても一緒なので、競合率が高いことは言うまでもないでしょう。競合企業に勝つために、ブランドの独自性やマーケティングを駆使して、差別化を図る必要があります。

ECマーケティングについては、下記記事をご参考ください。
ECマーケティングとは?戦略や集客のポイントや課題、勉強方法などを解説

LP(ランディングページ)のメリット・デメリット

次に、LPのメリット・デメリットを紹介します。

LP(ランディングページ)のメリット

LPのメリットはやはり、特定の商品やサービスの購入を期待できるところでしょう。一ページで購入者が必要とする情報を網羅しているためECサイトより訴求力が高くなります。

具体的に言えば、LPは特定の製品やサービスに焦点を当てているため、商品の特徴や利点を詳細に説明し、購入者に魅力を伝えられます。これによって、消費者は商品やサービスに対する信頼性を高められるのです。

また、LPはサイトからの離脱率が低いところもメリットです。通常のWebサイトでは各ページに示す情報に余白を残すことで、別ページへと誘導する仕組みがあります。その際に購入者がページから離脱してしまうことがあります。

一方、LPは一枚のページのみで構成されているため、Webサイトよりもユーザーが離脱率する可能性が低いのです。

LP(ランディングページ)のデメリット

LPのデメリットは特定の一つの商品のみのアピールしかできないところにあります。これはユーザーのニーズにマッチすれば長所となりますが、マッチしなければページから離脱してしまうでしょう。

またLPはSEO対策には向いていません。LPは通常のWebサイトよりも文字数やインデックス、内部リンクの制約があります。例えば、SEO対策には3,000文字以上の文字数が必要ですが、その量にしてしまうと見やすさが減ってしまいます。

以上がLPのメリット・デメリットの概要です。ECサイトとLPはそれぞれ異なる目的や使い方があり、適切な状況に応じて活用することが重要です。

ECサイトとLP(ランディングページ)の併用

ここまでで、ECサイトとLPの特徴やメリット・デメリットは理解できたと思います。
では、実際にこれらを活用していきましょう。

ECサイトとLPは併用する

前述した通り、ECサイトとLPにはそれぞれメリット・デメリットがあり、これを理解して使いこなす必要があります。

例えば、特定の商品やサービスに関連する広告やキャンペーンを展開する際には、そのLPを作成し、広告やメールマガジンなどから直接リンクすることで、ユーザーの関心を引くのがいいでしょう。LPでは、その商品やサービスの特長やメリットを魅力的に伝えることに重点を置き、購買意欲がそそられるような情報を提供しましょう。

さらに、ECサイトで集めたユーザーの情報や購買履歴を活用して、ターゲットに合わせたLPを作成することも効果的でしょう。ユーザーの嗜好や興味に基づいたLPは、顧客の関心を引きやすく、購入に繋げることができます。

まとめ

本記事で、ECサイトとLPの違いや特徴、それぞれのメリット・デメリットについて説明しました。

ECサイトとLPはそれぞれ異なる役割を果たし、併用することで効果的な販促を実現できます。メインのECサイトで商品やサービスの販売を行いながら、特定の商品やキャンペーンに対応するLPを活用することで、ユーザーの関心を引き、売上を促進することができます。

これらの情報を参考に、自社のオンライン販売戦略に活かしましょう。

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株式会社ウィズワーク / 代表取締役社長
杉村 昌宏
監修者写真
1971年生まれ。 京都大学理学部を卒業後、大手総合商社に入社。衛星放送ビジネスなどの事業開発を手がける。2000年にリクルートへ入社。ネット事業などの企画、システム開発を担当。 2007年にクロス・マーケティングへ入社。2012年同社取締役就任(現任)。2014年クロス・マーケティンググループ取締役就任(現任)。 2019年にクロス・マーケティンググループの新規事業としてウィズワークを設立し代表取締役社長に就任。 クライアント企業におけるマーケティング領域での活動に、競合他社にはない「 コミュニケーション力と、確動性を備えた、高度ディレクター人材」「 マーケティングフレームと定量分析に基づいた、的確な運用提案力」を強みとしたデジタルアウトソーシング事業を展開している。