EC運用

ECサイトの在庫管理システムとは?選び方やおすすめサービス10選を紹介

ECサイトの在庫管理システムとは?選び方やおすすめサービス10選を紹介

ECサイトを運営する上で、在庫管理は非常に重要です。
一方で、

・在庫数が合わない
・アナログな管理で業務が煩雑化している

といった課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか?

本記事では、EC在庫管理システムにはどのような機能があるのか、在庫管理システムのメリット、デメリット、選定のポイントを詳しく解説していきます!

〈ECの在庫管理システム おすすめ10選〉

アシスト店長
CROSS MALL
CAM MACS
TEMPOSTAR
mylogi
助ネコ
ロジクラ
アラジンオフィス
ネクストエンジン
速販UX

ECサイト運営について詳しく知りたい方は、下記記事をご参考ください。
【関連記事】ECサイト運営とは?業務、仕事内容や必要なスキル、おすすめの資格を解説

ECサイトの在庫管理システムとは?

EC在庫管理システムは、複数のオンラインショップの商品を一元管理することが出来るシステムです。ECサイトを立ち上げ、販売が伸びて最初の壁はなんといっても在庫管理といえます。
ECは対面販売と違い、注文確認メール・決済確認・配送手配・出荷メールといった作業が必須になるため、ミスも増え処理できる件数も限界が来るのです。

こうした煩雑な作業を、メールやEXCELだけでは管理しきれません。なかには、実店舗と複数のECモールを利用している方もいるかもしれませんが、そのような方に特におすすめなのがECの在庫管理システムです。

ECサイトの在庫管理システムの機能

EC在庫管理システムの主な機能は次のようなものになります。

入出庫管理

入出庫予定の商品と、その検品機能をサポートする機能です。入庫時に商品情報付きバーコードを発行するなど、入出庫を管理します。また、入出庫された商品をシステム上で自動的に処理する機能も備えています。

検品

この機能により、入出荷製品の検査が合理化されます。ハンディやタブレットと接続して、実際の入出庫数や送り状の数量、単位などに誤りがないか確認し、システムをスキャンするだけでバーコードを伝票に反映させることができます。

検査プロセスを部分的に自動化し、担当者の作業負荷の大幅な軽減が可能です。

在庫一覧

商品別や保管場所別など、様々な観点から在庫数を管理できる機能です。表を作成し、送信する商品のデータのみを抽出することも可能です。

返品管理

出荷した商品が返品されることはよくあることです。責任者ごとに返品への対応が異なると、在庫情報が混乱してしまいます。

返品管理機能により一元管理を実現し、情報が煩雑化することを防ぎます。

在庫分析

過去から現在までの入荷・出荷・在庫データを分析することで、市場の需要予測や在庫リードタイムの算出が可能です。

在庫管理システムの中には高度な分析機能を持つものもあり、在庫データを分析することで様々な事象を予測することが出来るようになります。

ECサイトの在庫管理システムを使用するメリット

EC在庫管理システムを使用するメリットを3つ紹介していきます。

在庫管理ミスによる機会損失やコストを軽減できる

まず、最大のメリットは、これまでの在庫管理ミスによる機会損失や想定外のコスト負担を軽減できることです。また、システムを利用することで、追加注文の判断が容易になります。

業務が効率化され、他の業務に集中できる

2つ目のメリットは、在庫管理業務を効率化することで、他の業務に人員を充当できることです。

今まで3人で行っていた業務を1人で出来るようになれば、空いた2人は事業的に注力すべきポイントに時間を割くことができます。

ネットショップの数が増え、競合も多数存在する現状では、商品やマーケティングの差別化が重要になっています。
そのため、在庫管理業務からそういった業務へ移行することは賢明な選択だと言えるでしょう。

需要予測の精度を向上させることが出来る

在庫管理システムを導入すると、過去の在庫データを蓄積していくことで、繁忙期の予測や時期によって必要な在庫数の算出が容易になります。

確実性の高いデータを取ることができるので、適切な在庫をスムーズに確保することができるでしょう。

ECサイトの在庫管理システムを使用するデメリット

在庫管理システムには、デメリットも存在します。ここでは2つ紹介していきます。

導入時の費用が高い

新たに在庫管理システムを導入する場合、初期費用が発生するのが一般的です。社内インフラが整っていない場合、サーバーの構築や機器の準備にも費用が発生します。

自社にとって十分な費用対効果が得られるかどうかを検討し、業務設計段階から運用支援を行ってくれるシステム会社を選ぶことをおすすめします。

使いこなすには時間がかかる

在庫管理システムを導入したからといって、社員がすぐに使えるわけではありません。業務ごとの運用ルールや管理方法を統一し、システム化することが重要です。

使いこなす自信がないのであれば、デモ環境のあるシステムの導入を検討することをおすすめします。事前に操作性を確認できるため、マニュアル作成や社内教育にも役立ちます。

また、導入サポートが充実している在庫管理システムもおすすめです。導入後にトラブルが発生しても、解決に向けたきめ細かいサポートが受けられるので、システム運用のための人材が確保できない場合でも安心です。

ECサイトの在庫管理システムを選ぶポイント

在庫管理システムは様々なものが存在しますが、導入する際に確認するべきポイントを紹介します。

受注管理システムと連携出来るか

受注管理システムとのデータ連携が必要です。「商品マスターデータや出荷指示データの取り込みは可能か?」などが重要なポイントです。また、「各受注管理システムと直接連携することは可能か?」などの項目も確認しておきましょう。

料金体系が自社に相応しいものか

在庫管理ECシステムの利用料金の事前確認が必要です。システムによっては、初期費用が不要な場合もあります。

月額利用料は、登録商品の最大数による「商品課金型」と、注文商品数による「注文課金型(従量課金)」に分類されるのが一般的です。

必要な機能をオプションとして選択できるシステムも多いので、どの程度カスタマイズが可能なのか見てみましょう。導入後、一定期間使用すると新しい機能が必要になることもあるので、事前にサポート体制を確認しておくと安心です。

必要な機能がわからない、複数のシステムから決められないという方は、無料の試用期間を利用して、自社に最適なシステムを選んでみてはいかがでしょうか。

ECサイトの在庫管理システム おすすめ10選

在庫管理システムにはさまざまなものがあります。ここではおすすめのサービス10選を紹介します。

アシスト店長

アシスト店長

アシスト店長は複数ECモール・自社ECサイトの受注状況を一元管理・処理するEC受注業務の一元管理システムです。
特定条件でのステータス自動移動や、商品個数・地域毎に配送方法を自動設定する機能があります。月商2億円のECサイト群を運営するグループ会社の要望を取り入れながら、常にシステムの改善を続けているため、多くの支持を得ています。

CROSS MALL

CROSS MALL

CROSS MALLは楽天市場やYahoo!ショッピング、アマゾンなど複数ネットショップの在庫自動更新で、各ショップを連動して在庫管理することができます。また、一元管理ASP導入により住所や郵便番号が異なる場合、番地が入っていないなど送り状発行できない住所、離島に当てはまる届け先住所に関してもフラグが立ち、すぐに判別することができます。

CAM MACS

CAM MACS

CAM MACSはカスタマイズを必要としないオールインワン&フレキシブルな中小企業向けクラウド型ERP(基幹業務)システムを提供しています。財務会計や債権・債務等ERPの基本機能を土台に、小売(店舗・EC)・卸のオムニチャネルの受注・出荷、在庫・倉庫、顧客・商品を一元管理、そして外部とのAPI連携が可能です。

TEMPOSTAR

TEMPOSTAR

TEMPOSTARは受注・在庫・商品管理機能など、店舗運営の業務を大幅に効率化させるための実績とノウハウが満載です。複数ネットショップの受注情報と各種メール配信、帳簿出力等を一元化し各配送業者提供の送り状発行システムとのデータやり取りも可能なため、伝票番号の手入力も不要にしています。

mylogi

mylogi
mylogiはD2Cビジネスを支えるプラットフォームで、商品管理から受注、出荷、在庫管理、出荷、配送までワンストップで管理することができます。OMSにはない、物流システムならではのバーコードによる管理機能を兼ね備えています。これは元々大きな企業・物流システムが使用する機能ですが、mylogiでは低予算でバーコード管理をすることができます。また、使わない項目を画面から減らすことで見やすい好みの画面にカスタマイズすることや、帳票のテンプレート内で軽減税率への対応や企業ロゴの表示・色変更などのカスタマイズが可能です。

助ネコ

助ネコ

助ネコは、楽天・Yahoo!・amazon他、複数のネットショップ(通販サイト)と
実店舗をまとめて管理、自動処理できるクラウド型(ASP)の一元管理システムです。利用店舗の約96%以上が、サポート品質に満足しているので、初めて一元管理システムを使う方や、パソコン操作が苦手なパート・アルバイトの方でも、安心して使用できます。また、必要な機能だけを選択して利用できるので、利用料金の節約が可能です。

ロジクラ

ロジクラ

ロジクラは面倒な発送業務を効率化し、ミスや無駄をなくすことで事業の成長をサポートするシステムです。

誰でも簡単に使える製品を目指して作られているので、例え発送業務や在庫管理の専門知識がなくともすぐに使い始めて頂くことができます。自社の在庫だけではなく、発送代行で預けている在庫の管理も可能です。

アラジンオフィス

アラジンオフィス

アラジンオフィスは中堅・中小企業様を中心に、5000社以上の企業様に販売から運用、保守までを一貫して行っているアイルの豊富な知識とノウハウから生まれた、販売管理・在庫管理パッケージシステムです。

本部管理・物流管理の「アラジンオフィス」をはじめとし、店舗管理、Web受発注システム・BtoB ECの「アラジンEC」、複数ネットショップ・ECサイトを出展している企業向けの一元管理ASP「CROSS MALL」、実店舗とECサイト両方持っている企業向けのポイント・顧客一元管理システム「CROSS POINT」、EC構築パッケージ「アラジンEC for Consumer」など、幅広いソリューションの提案をしています。

ネクストエンジン

ネクストエンジン

ネクストエンジンはHamee株式会社がECを運営する中で、「もっと業務を楽しくしたい」という声から生まれました。搭載している各機能は、それぞれ必要なタイミングで使い始めることが可能です。特徴は「アプリ」で機能をカスタマイズ・追加できる点です。事業規模や社会環境が変化しても、変わらずずっと利用することができます。

速販UX

速販UX

速販UXは、受注取込から、あとは送り状を印刷して出荷するだけのところまでシステムが自動で行います。

トリガー設定が幅広く、自動処理したくない注文は、指定のステータスに自動で移動しシステムがイレギュラーな注文を自動で判別してくれるため対応漏れ防止にも役立ちます。また、いくつ店舗が増えても料金定額である点が特徴です。

まとめ

本記事では、EC在庫管理システムの機能、メリット、デメリット、選定の方法について解説しました。在庫管理業務は、利益に直結する重要な業務です。一つのミスで大きな損失に繋がってしまう事も有り得ます。

在庫管理システムを導入することで、適正在庫数を維持し、業務効率化やコストの削減につなげられます。本記事を参考に、在庫管理システムを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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株式会社ウィズワーク / 代表取締役社長
杉村 昌宏
監修者写真
1971年生まれ。 京都大学理学部を卒業後、大手総合商社に入社。衛星放送ビジネスなどの事業開発を手がける。2000年にリクルートへ入社。ネット事業などの企画、システム開発を担当。 2007年にクロス・マーケティングへ入社。2012年同社取締役就任(現任)。2014年クロス・マーケティンググループ取締役就任(現任)。 2019年にクロス・マーケティンググループの新規事業としてウィズワークを設立し代表取締役社長に就任。 クライアント企業におけるマーケティング領域での活動に、競合他社にはない「 コミュニケーション力と、確動性を備えた、高度ディレクター人材」「 マーケティングフレームと定量分析に基づいた、的確な運用提案力」を強みとしたデジタルアウトソーシング事業を展開している。